口腔ケアの実施
実際、口腔ケアを行う場合は、
歯や歯ぐき、そして入れ歯など見てみる必要があります。
そこで、汚れや気になるところがあれば、口腔ケアを実施し、
また定期的に歯医者に診てもらうようにしましょう。
口の中を見てみましょう
口腔ケアを行う場合、要介護者のお口の中の状況を知っておく必要があります。
お口の中をよく見ないですぐに歯ブラシ等でブラッシングすることは、
磨きやすい部分だけを磨いたり、
本当に汚れを取りたい部分に歯ブラシが当たってないときが多々あります。
口腔ケアを行うにあたっては、
まず要介護者のお口の中を覗いてみて、以下のような点がないかチェックしましょう。
■食べ物のカスや汚れがないか。
■歯が黒くなっていないか。
■歯に穴が開いていないか。
■歯が削れていないか。
■歯が白くなっていないか。
■歯ぐきから血が出ていないか。
■歯がグラグラしていないか。
入れ歯を外してますか
入れ歯をずっとはずさないで生活している要介護者の方はよくいられます。
中には1年以上入れ歯を入れっぱなしの方もおられます。
入れ歯をはずす場合、総入れ歯に関して言えば、
下の入れ歯はすぐ外れますが、
上の入れ歯は、ぴったりくっついている場合には、
前歯の部分を後ろから少し押してあげると、
入れ歯と歯茎の間に空気が入ってはずれます。
また、部分入れ歯の場合は、金具に指を掛けるようにしてはずしてください。
上の入れ歯は人差し指で、下の入れ歯は親指ではずすようになるでしょう。
入れ歯の使用に慣れてくると、
手ではめるのではなく、入れ歯を口の中に、
噛んで入れ歯をはめる人がよくいます。
しかし、上手くはまればいいが、
少しずれたりすると、入れ歯が壊れたり、
金具が変形したりして、入れ歯がきちっと入らなくなる危険性があります。
■入れ歯のはずしてみましょう
■入れ歯の下に食べ物のカスがついている。
■入れ歯の下の白く、または赤くなっていないか。
入れ歯を見よう
入れ歯を使用している人の中には、
知らない間に入れ歯にひびが入っていたり、
金具が折れていたりすることがよくあります。
入れ歯を洗うときなど、入れ歯をよく観察してみましょう。
また入れ歯の汚れの中には、歯石や着色など、
簡単にとれない汚れがあります。
そういった場合は、歯医者にキレイにしてもらうのがいいでしょう。
歯医者にみてもらうと、自分でも気づかなかったトラブルが出てくることもあります。
■針金が折れたり、歯に合っていない。
■入れ歯に汚れや歯石、または着色がついている。
■入れ歯が割れている、またはヒビが入っている。
■入れ歯の歯がとれている。