在宅における口腔ケアとは？
口腔ケアとは、お口の中を、歯磨き等によってきれいにすることです。
重度の病気や怪我、または何らかの理由により、寝たきり状態の方に対しては、
適切な医療や介護が必要になってきます。
病気、怪我の治療はもとより、身の回りのお世話など、
ご家族や介護をなさる方は、日々忙しい毎日を送っておられることと思います。
そんな中、歯磨き等のお口まわりのケアはどうしても後回しになりがちです。
でもお口の中を不潔にしていると、様々な障害が起こります。
お口は、胃や肺などの臓器の入り口になります。
そこが汚れていたり、ばい菌がいっぱいいれば、
それに続く臓器に悪い影響を、少なからずあたえることになります。
だから、ぜひとも要介護者の健康の維持のために、毎日の口腔ケアを行って下さい。
訪問歯科診療における口腔ケア
在宅において、家族や介護者だけではまかないきれない口腔ケアがあります。
そんな時はぜひ、歯科医師や歯科衛生士等の専門家にまかせましょう。
歯科医院のなかには、訪問で診療する医院があります。
訪問歯科を行う歯科医院は、治療だけでなく、口腔ケアの必要性も感じています。
もし１年以上歯科医師や歯科衛生士に看てもらったことがないならば、
一度みてもらうことをおすすめします。
ご家族による口腔ケア
歯科医師や歯科衛生士等の専門家による口腔ケアが、毎日行われれば一番なんですが、
なかなかそういう訳にはまいりません。
歯科医院によっては週に１回か、2週間に１回、
また月に１回や３ヶ月に１回など、回数は様々でしょう。
しかし本当に必要なのは、毎日の口腔ケアです。
高次機能障害を持つようなお年寄りにとっては、
ブラッシング等の口腔ケアは、非常に困難な行為とおもわれます。
そこでやっぱり家族の手助けが必要となってきます。
歯を磨くというのではなく、歯の汚れを取るという意識で行いましょう。
毎日行うことで、お口の健康を維持するには絶大な効果があります。